Natural Color System

colors -色に拘る-

NCS表色系という言葉をご存じでしょうか。

NCSとは、(Natural Color System)の略で
スウェーデンの工業規格(SIS)に採用されているカラーオーダーシステム
のことです。
日本にも進出しているスウェーデンの世界的企業、IKEAやH&Mの
コーポレートカラーはNCSに基づいて設計されているそうです。

日本でお馴染みの色彩検定では1級の出題範囲に指定されているNCS。
日本では日本工業規格(JIS)に採用されているマンセル表色系や
(一財)日本色彩研究所が開発したカラーシステムPCCSのほうが広く
普及しており、NCSはあまり一般的ではない印象です。

それこそ、試験対策として言葉だけで無理やり理解する、というのが
いいとこなのではないでしょうか。

ドイツの心理生物学者ヘリングの反対色説に基づき、
赤・緑・黄・青の心理4原色に白と黒を加えた6色を基本色として、
それぞれがどの程度含まれているかを記号と数値で表現するのがNCSです。

NCSは「心理的な原色」を基本色としているので、
色材で実現不可能な色は色票化されていません。
「心理的な原色」とは、私たちがその色のみしか感じ取ることができない
色のことです。
私たちは、紫色を見た時に赤と赤と青という色を感じ取ることができますが、
赤を見た時は赤しか感じ取ることができません。

これが「心理的な原色」です。

言葉で表現すると小難しい感じですが、世の中に存在する全ての色をロジカルに、
かつ「見たままの感覚」を記号と数値で表現する分かり易さと正確性で、
ヨーロッパやアジアを中心に世界中のあらゆる分野で圧倒的な支持を集めて
いるのがNCSです。

日本ではそこまで理解が進んでいないNCSですが、
短期で本格的な内容を学ぶことができる講座があります。

こちらです→NCSベーシックカラー講座

私が色を見極める感覚を忘れないためのトレーニングとして、
定期的に受講している講座です。

この講座はNCSカラーアカデミー本場のスタイルそのままにカラーシステムを
体感できるカリキュラムになっており、実際にカラーチップを法則に従って
並べ替えたり分類したりすることで、本当に微妙な色の違いが判別できるよう
になり、色を見分ける能力が飛躍的に上がります。

筋トレと一緒で、色を見分ける感覚も使わなければどんどん衰えていくものと
考えているので、こうして強制的に使う機会を設けるようにしています。

ジグソーパズルを組み上げていくような感じで、細かな作業が苦にならない
人にとっては、とても楽しい時間になるのではないでしょうか。

ちなみにここで指定の講座を受講すると、NCS本部から公式の修了認定証も
発行されます。

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