短編集『サファイア』

books -本を読む-

湊かなえさんの短編集『サファイア』。

文庫の装丁があまりにも美しく、且つ青色の中でも
自分が好きなトーンだったため、思わず書店で手に取りました。

真珠、ルビー、ダイヤモンド、猫目石、ムーンストーン、
サファイア、ガーネットとそれぞれ宝石がモチーフとなった
7編の短編が収められています。

読後感はそれぞれ全く異なるものであり、
個人的にはミステリーというよりホラーに近い要素が多かったように
感じました。

ちょっと薄気味悪いような感覚になったものから、
複数の解釈ができる作品もあり、思わず涙する作品もありと、
7編全てで全く異なる感情が沸き上がるため、読み終わった後は
どっと疲れたものの、満足感も大きかったです。

短編集ですので、湊かなえさんの作品にあまり触れたことのない方でも
比較的読みやすい1冊ではないかなと思います。

ちなみに、6編目『サファイア』と最終話『ガーネット』は
繋がったお話になっています。


(新装版)サファイア (ハルキ文庫)

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