京都の青い喫茶店『喫茶ソワレ』

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京都の四条大橋近くにある喫茶店
『喫茶ソワレ』。

看板メニューのゼリーポンチがカラフルで写真映えすることから
それを目当てに訪れる人が多く、常に満席状態のとても人気のある喫茶店。

創業は1948年。
ゼリーがメニューに加わったのは1978年頃。
2代目オーナーの奥様が考案されたそうです。

 

ソワレのもう一つの大きな特徴が店内の青い照明。

創業者と親交のあった染色家、上村六郎氏から

 

「青い光は女性を美しく見せ、男性を若々しく見せる」

 

というアドバイスのもと採用されたそうです。

 

また、店内には日本を代表する洋画家、
東郷青児氏の作品が複数架けられています。

これは、当時画廊を営んでいた創業者がソワレの雰囲気に合う、と
二科展会員であった東郷青児氏の作品を店内に飾っていたところ、
同じく二科展の会員で創業者の友人であった画家の佐々木良三氏が
東郷青児をソワレに連れて行って以来、彼はソワレに飾る美人画を
何枚も手掛けたそうです。

コースター、コーヒーカップ等にも東郷青児の絵が採用されています。

 

今回、青とアートが好きな私にと友人が案内してくれて、
初めてソワレを訪ねました。

土曜の夕方という時間帯でしたが運よく並ばずに入ることができました。
人気のゼリーポンチは夕方になると売り切れることもあり、
早い時間帯のほうが比較的混雑しているそうです。

友人が看板メニューのゼリーポンチ、私はホットティーを注文しました。

店内の青い照明は薄暗く、空間全体を幻想的な雰囲気にしていました。
また、BGMなど音楽は一切流れておらず、とても静かで落ち着いた気分を
味わうことができます。

「ソワレ」とはフランス語で『夜会』や『素敵な夜』を意味するそうで、
まさにお店の名を体現した雰囲気でした。

ちなみにティーカップも青色です。

お店全体が幻想的な夜の雰囲気、かつクラシカルな美術館のようでもあり
なんとも表現し難い素敵な場所でした。

次回京都を訪ねる際も、必ず立ち寄りたいと思います。

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