東京駅の近くにある三菱一号館美術館。
(近くといっても東京駅の地下で繋がっていますが)
都内の美術館で最も好きなのが、この三菱一号館美術館です。
1894年に英国人建築家のジョサイア・コンドルによって設計されたこの建物は
元々事務所として建築され、当時は三菱合資会社の銀行部が入っていた他、
事務所として貸し出されていたそうです。
老朽化により1968年に解体されましたが、2009年、同じ土地に
コンドルの原設計に則り復元されました。
階段部の手摺の石材などは、保存されていた部材を用いて
再利用されている箇所もあるとのこと。
クイーン・アン様式が採用されたクラシックな空間がとても好きで、
違う時代にタイムスリップしたかのような気分にさせてくれます。
決して規模の大きな美術館ではないのですが、
美術作品を鑑賞するのは意外と体力を使うもので、
私に合った規模感というのも、この美術館を気に入っている理由です。
三菱一号館美術館には美術館と同じ様式が採用された
クラシックで素敵なレストランが併設されています。
「Cafe1894」というこのレストラン。
当時は銀行の営業室として使用されていた場所だそうです。
人気の高いレストランなので、お昼時は平日休日を問わず順番待ちの列ができています。
私は混雑した場所や行列に並ぶことがとても苦手なので、
大好きなレストランでありながら普段はほとんど利用しないのですが、
大人数での食事が控えられているこの時期のせいか、
土曜のお昼時にも関わらず店内は閑散としており、久しぶりにランチを楽しみました。
座席は4名掛けのテーブル席がメインですが、1人でも気兼ねなく利用できます。
美術館で開催されている企画展に着想を得た
期間限定のランチセットやドリンクに目を奪われるのですが、
私のお気に入りは通常メニューにあるハヤシライスです。
クラシックでレトロな雰囲気の空間で頂くハヤシライスは、より一層美味しく感じます。
作品鑑賞に加えて、洗練された空間でのお茶やランチも
美術館へ行く楽しみの一つです。
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