ミュシャ展 たどり着いたのは、故郷への想い

arts -美術館へ行く-

六本木の国立新美術館で開催されているミュシャ展。

アール・ヌーヴォーを代表する画家として日本で人気が高いアルフォンス・ミュシャ。

大学生だった頃にミュシャの作品「ジスモンダ」を見て、
オシャレなタロットカードのようなデザインがとても好きになり、
以来展覧会等があれば頻繁に足を運ぶようになりました。

大学でアール・ヌーヴォー期の建築史を専攻していたことも
一つのきっかけだったような気がします。

「ジスモンダ」は、舞台の主演女優であるサラ・ベルナールを描いたポスター画です。
これを機に、ミュシャはサラ・ベルナールが出演する舞台の宣伝ポスターを
数多く手掛けることになります。

「アール・ヌーヴォーのポスター画 = ミュシャ」

というくらい、女性を描いたポスター画で一世を風靡したミュシャですが、
今回のミュシャ展では、晩年故郷であるチェコに想いを寄せ制作した
「スラヴ叙事詩」全20連作が初めてチェコ国外を出て日本に上陸することで
注目を集めています。

「スラヴ叙事詩」は縦6m×横8mにも及ぶ超大作です。

50歳を超えて故郷に戻ったミュシャが残りの人生をかけてスラヴ民族の歴史を
丹念に描いたこの作品は、チェコの宝として国民に愛されているそうです。

私もポスター画が好きで観に行ったこの美術展でしたが、
初めて目にした「スラヴ叙事詩」の大きさと荘厳さに圧倒されました。

ポスター画のイメージとは全く異なる、悲壮感すら漂う作品たち。
良い意味でミュシャのイメージが一変します。

注目度の高い美術展なので、平日でもかなり混雑していますが、
見応え十分なオススメしたい美術展です。

 

 

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