パリ♥グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展

arts -美術館へ行く-

アンリ・ド・トゥールーズ・ロートレック。

19世紀末にパリのキャバレー「ムーラン・ルージュ」のポスターをきっかけに
一躍有名になりました。

この展覧会のポスターに黒い帽子を被った横顔の女性が描かれていますが、
これは《ル・ディヴァン・ジャポネ》という作品の一部分です。

ル・ディヴァン・ジャポネとは、「日本の長椅子」という意味で、
ショーを見せる飲食店(カフェ・コンセール)の名前です。
《ル・ディヴァン・ジャポネ》はお店の宣伝ポスターとして描かれました。

本来の《ル・ディヴァン・ジャポネ》では、女性の視線の先に
舞台があります。
そこには長い黒手袋をはめた女性が立っています。

舞台に立つ女性は顔が描かれていないのですが、ある特徴からそれが誰だが
分かるようになっています。

この女性の名は、イヴェット・ギルベール。

ロートレックお気に入りの歌手で、彼の作品にしばしば登場しています。

ロートレックの作品に、黒くて長い手袋をはめた女性がいたら、
それはイヴェット・ギルベールである、というのは有名なお話だそうです。

 

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