それは、このうえもなく優雅な事件。

arts -美術館へ行く-

上野の森美術館で開催されているフェルメール展。

世界で35点現存するとされているフェルメール作品のうち9点が集まっています。
これは日本の美術展史上最多だそうです。

1600年代にオランダで活躍したフェルメール。

その作品で大胆に使われている青は、
現在でも色褪せることなく鮮やかに発色し続けています。

青好きにとってはたまらないフェルメールの作品。

通称「フェルメール・ブルー」と呼ばれるこの青は、
ウルトラマリンブルーとされています。

当時まだ貴重であった青金石(せいきんせき)、別名ラピスラズリという
鉱石をもとにつくられた顔料です。
ラピスラズリの主産国アフガニスタンから「海を越えて運ばれてくる青」
という意味でウルトラマリンと呼ばれているそうです。

フェルメールは多くの作品でこの青を惜しみなく使用しています。

その中でも、青いターバンを巻いた少女が描かれている
「真珠の耳飾りの少女」はとても有名です。

この絵が初めて日本に来たのは1984年。
最近では、2012年に同じく上野の東京都美術館で開催されていた
マウリッツハイス美術館展で来日しています。

行列や混雑がとても嫌いな私ですが、本物のフェルメール・ブルー見たさに
覚悟を決めて美術展へ足を運びました。

「真珠の耳飾りの少女」は、想像していたよりもずっと小さなカンバスに
描かれており、目の覚めるようなあの鮮やかな青を
見たときの感動を今でも覚えています。

人だかりの隙間から見たその絵を、より一層好きになりました。

このフェルメール・ブルーがふんだんに使われているもう一つの有名な作品、
「牛乳を注ぐ女」を含む9点が今回来日しています。

しかもこの9点、
全てが同じ一つの部屋に飾られています。

その名も

「フェルメール・ルーム」

なんとも贅沢な空間です。

今回のフェルメール展は、展示総数が50点ほどと比較的少なめです。

私は美術作品を観ることにかなり集中力を使うようで、
いつも後半はヘトヘトに疲れてしまうのですが、
今回はとてもちょうどよい規模感でした。

ちなみにこの美術展は日時指定入場制となっており、
日時と入場時間が決められたチケットを購入事前に購入する必要があります。

販売枠に余りがある場合は、当日販売も行っているそうです。
追加料金なしで音声ガイドが全員に貸し出されます。
女優の石原さとみさんによる音声ガイド、とても心地よいです。

↓の写真で8/35が9/35と訂正されているのは、
当初8点展示予定だったフェルメール作品が1点追加され
9点になったことを意味しています。

ですので、私が会場に行った時点では館内のショップで
販売されている商品ロゴはまだ8/35になっていました。

どこかの段階で9/35になるのでしょうか。
買っておけばよかったかな。。。

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